2009年7月7日火曜日

真実

真実を知らない人は多いと思う。
特に、白人至上主義者中心の欧米からのニュースソースに頼らざるを得ないマスゴミの情報しか目にする機会のない人は。
私にとってマイケルの肌の白色化が病気による物だというのは当たり前の事実で、裁判記録にも載っていて、公的にも認められた真実なのだというだけなのだけど、マイケルが亡くなって、改めて周囲の人たちとマイケルの事を話していると(マイケルが亡くならなきゃ、マイケルの事は周囲では話題にはならなかったからね。ロンドン公演が決まったねって話しを出した時も、反応薄かったし)、あまりにも多くの人がこの事実を知らない。
私は、娘が難病を発症したせいで、日本の医療文献じゃさっぱり分からないってことから、アメリカの医療情報を調べるためにアメリカの医療関係のサイトを漁っているから(アメリカの医療論文はネットで公開されてるからね)、その延長で海外サイトを見る事も多いので、知っているという特殊事情はありますけど……。

「白人になりたがっている黒人」これがいかに、白人至上主義者にとって都合のいい黒人差別意識からの発想か、Coloredである日本人も知っておくべきだと思う。
白人至上主義者にとっては、世の中はWhiteとColoredでしかないのだから。
そして、Whiteは全てのColoredの上にいると思っている。
それも無意識のうちに。
差別している自覚さえないままに。
日本では、確かに差別問題はあるけれど、肌の色による差別なんて無いし、生まれによる差別逆差別はあるけれど、いろんな利害が絡み合っていて単純な差別だけじゃない。
だから、有色人種差別というのは、あまり意識にのぼる事は無いのだけれど。
でも、肌の色と言う、単なるメラニン色素の問題だけで差別を行ない、それを差別とすら意識していない世界が、日本と仕事や学問で交流する国にはあるのですよ。
私が最初に有色人種差別を感じたのは小学校3年生のとき。
私の通っていた学校は、外国人の子供や、ハーフが割りと通っている私学だったので、白人も黒人もいたし、インド系や大陸系の子もいた。
キリスト教系だったので、イスラム系の子はいなかったけど、イスラム教徒ではないアラブ系の人種の人もいた時期もある。
参観日で保護者が来た時に、白人の母親と黒人の母親が少し揉めた事があって、それが肌の色に起因するものだと分かった時が、世の中には有色人種差別があると知ったとき。
マイケルの病気の話しからは離れてしまうけど、マイケルが漂白したなどと喧伝されてきた事、尋常性白斑や全身性エリテマトーデス(全身性紅斑性狼瘡)で、日光を避けたりマスクをしていたりしていた事を奇行としてきた事なんかの根本は、黒人の肌の色に対する差別意識があるのだと感じてしまうのです。



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