2011年4月24日日曜日

BOOWYの事とか

ここしばらく「BOOWY」「再結成」などのワードで、久々にBOOWYの事が話題にのぼっていましたが、なんだかとても懐かしかった。
個人的にはBOOWYはLAST GIGSの超最短再結成で終わっているので、再結成絶対反対なんですが、世の中には再結成を望む声も多数あるんだなぁって、驚いたって言うのが正直な気持ち。
「一番再結成してほしいバンドであり、一番再結成してほしくないバンド」とか言われてますが、再結成しないからこそ「伝説」になってる気もします。
当時、ファンで、GIGに通っていたので、解散に至る日々をリアルタイムで目の当たりにしたから、なんと言うか布袋さんと松井さんの今回の発言は後味悪い思いしか抱かなかったりします。


ここから先は、私の個人的な当時に対する感想と今回の話題に対する感想なんで、あまり読んで楽しいものじゃないから畳んでおきます。







失ってみないと分からない事って世の中には多い訳で、それがメンバー全員そうなら問題なかったんだと思うんだけど、失うものがどういうものなのかほぼ正確に分かっていたまこっちゃん、多分感覚的に分かっていた、そして感情的に失いたくないと思っていた氷室さんに対して、全く分かっていなかった松井さん、自分の力でどうでもなるから失うものなどないと思ってた布袋さんって図式だったんだと思う。
そして布袋さんは、確かに自分の力で掴んだものはあるんだけど、それは実際には失ってしまったものとは別のもので、埋め合わせるには足りないものだったっていう状態だと思う。
それが今回の発言の根底になっている気がする。
まこっちゃんが、当時布袋さんの奥さんだった山下久美子さんのツアーに松井さんと一緒に誘われたとき、「ヤバい」って思って氷室さんに相談に行ったっていうのは、色んなバンドをBOOWY以前に経験していたから故の感覚なんだろうな。
まこっちゃんと氷室さんは、解散の時点で分かっていたからその後のソロ活動や、別のバンドでの活動を通してBOOWYの解散時のいざこざを昇華してきたと思う。

布袋さんは、ある意味解散後一番成功してる。
世界的にキル・ビルで名前を売ったと思うし、ギタリストとしてはその実力も素晴らしいし。
アレンジャー、コンポーザーとしての才能もすごいと思う。
でもそれと同時に、ワイドショーで名前を売ってしまうような行動という、不名誉な事もしている訳で、BOOWYファンとしては距離を置きたい人でもある。
まぁ、当時から私はギターには興味がなかったし、布袋さん系の楽曲より、氷室さん系の楽曲の方が好きだったから、布袋さんに思い入れが無いって言うのもあるんですけどね。
にしても、布袋さんは解散後のその行動で、成功していても、格好よさは感じなくなっちゃった。
基本的に、アレンジャー、コンポーザーとしての才能はすごいけどさ、歌、上手じゃないんだよね。
声質的にも、メインよりもコーラスの方が向いてると思うし。
だから、前面に出ない方が、より輝く人だと思うんだ。
でも、布袋さんはそういうポジションじゃ我慢できない人なのかもしれないね。

氷室さんはさ、BOOWYの楽曲、勿論売れたのは布袋さんの楽曲の方が多いんだけど、氷室さんの歌詞、氷室さんの声が乗ってるからこその楽曲なんだよね(個人的には氷室さんの楽曲の方が好きなものが多いんですけど)。
氷室さんじゃなかったらきっと売れなかった。
あの時代に、あの歌詞だったから、そしてGIGでのあの氷室さんのすごいパフォーマンスがあったから売れたんだと思う。
それに声質。
あの独特の声質ってすごいんだよね。
あれこそが天から与えられた才能。
あの声質ひとつで、氷室さんは天才だと思う(布袋さんも別の面で天才なんだけどさ)。
今は年齢もあって、声量は落ちてるけどさ、当時の声量すごかったんだよ。
それも才能だったと思う。
そして、見かけね。
イケメンだったよねぇ。
布袋さんと並ぶと小さく見えたけど、174cmが公式だっけ。
当時、実際に見たこと何度もあるけど、そのくらいだっただろうと思う。
単体で立ってると、本当にルックスの良い人だった。
当時はガールズバンドが盛んで、SHOW-YAみたいなのもあったし、女性でもハードなものを好む層は今よりも確実に多かったと思うから、BOOWYの音楽性だけに惚れた女性ファンも結構いたんだけど、あの外見に魅了された女性ファンも、チャートで上位をとるようになってからは増えたからねぇ。

あと、まこっちゃんと、松井さんのリズムの正確さがヤバかった。
今みたいにさ、色んな周辺機器が発達してた訳じゃないんだよね。
それであれ。
あのリズムの二人がいたからこそ、完成度がより上がってたと思う。
変調する曲とかも結構あったけどさ、それでもすごく正確だった。

そんな4人が若かった当時に作り上げたのがBOOWYなんだと思う。
解散しないでそのままだったら、絶頂から老成していくまでの過程を見せて、違和感なくみれたと思う。
でも、絶頂で解散して、その後それぞれが色々やって、既に20年以上たって……。
氷室さん、もう50歳だよ。
まこっちゃんなんて、57歳だよ。
布袋さんは49歳だし、松井さんも50歳だ。
絶頂当時のイメージしか持たれてないのに、ギャップがあり過ぎて無理だよ。
衰えてる部分しか目に付かなくなるだろうと思うよ。
氷室さんのソロ、実際に見てきてるファンは、その衰えも織り込み済みだろうけどさ、そうじゃない人の方がほとんどじゃない?
まこっちゃんに、今の体力で当時のリズムを要求するのなんて酷じゃない。
松井さんだって不動でダウンピッキング奏法をさせるの、無理があるよ。
布袋さんだって、当時と演奏スタイル変わってるのに……、まぁ、でも、彼は当時の演奏に合わせるくらいは出来るかな?
でも、あのスタイルの良さはもうないしなぁ。

再結成しない方が良いよ。
大体、再結成する多くのバンドは、大抵お金に困ったメンバーがいるからって印象だしさ。
BOOWYはどうなんだろうね。
勿論布袋さん、氷室さんが沢山楽曲作ってるし、作詞してるからその二人には毎年かなりの額のお金が入ってるだろうけど、まこっちゃんと松井さんは……。
一応二人とも、それなりに作詞なり作曲なり担当してたりはするけど、数は少ないからなぁ。
そういうイメージがあるから、余計に再結成したりすると、そういう目で見られそう。


タイムマシンでも出来て、当時の彼らを見れるなら、いくら払ってでも見にいきたい。
でも今再結成した彼らを見たくはない。





この曲でBOOWYを知った。




当時一番好きだった曲。




今でも聴き返す程好きな曲。





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